きたくち

はい。

年報(2019)

すごい。この1年、本当にいろいろなことがあったはずなのに、いざ年報を書こうとすると驚くほど筆が進まない。

今年は1年のほぼ半分を海外で過ごした。だからネタなんて山ほどあるはずなのだけど。

目標としていたフルマラソンには2回参加して、2回とも完走を果たしたのだ。

(公式記録: 4時間16分33秒)

(公式記録: 4時間11分17秒)

たくさんいいものを食べたし、「ひとを信じない」「ていねいなコミュニケーション」という点において、我ながら今年は非常にうまくやれたとも思っている。

インプット、アウトプットの機会にも多く恵まれた。

それなのに、どうしてこうも感情が湧いてこないのか。昨年の年報は随分とノリノリで書いていたではないか。

振り返るとこの1年は、常にそんな伸びきったゴムのような心をぶら下げて歩いていたような気がしてくる。もちろん瞬間的には嬉しいし楽しいし悔しいし悲しい。しかし自分史上最高にダイナミックな日々の中では、どんな事象も結局のところ時間軸上のある一点にすぎなかった。なんというか、昨日がとても遠くに感じるのだ。

そんな中ぼくが余暇に積極的にやったことといえば、ワークアウトの後にカフェやビアバーでひとり仕事をしたり本を読んだりすることであって、飲み会に参加することでも世界遺産を見に行くことでもない。特別な行動をとることに消極的になり、できるたけ日常的な、フツーの時間を過ごすことに徹した。

少し前までは対照的に毎日がもっと連続的で、非日常的な体験を喜ぶ余裕があったと思うんだけどなあ。

離散的な毎日と、非日常の中の日常。

連続的な毎日と、日常の中の非日常。

この選択に悩めることがいかに贅沢で幸せなことかーその事実を噛みしめながらも、やっぱりなんだかモヤモヤする、そんな年の瀬です。雑音をシャットアウトして旅に出てみれば何かが変わるかと思い、今日まで5日間、台湾、香港、深センをぶらぶらしてみたけれど、それも結局疲れが溜まっただけのような気がする。「休む」って、難しいですね。

全くまとまっていないけれど、充実した良き一年間であったことは確かであり、まずは関わった全てのみなさんに感謝を。来年は、とりあえず久しぶりに日記でもつけてみようかなあ。